のびのび広場エミタスによる健康情報〜子どもの猫背〜
のびのび広場エミタスのグループ、エミタス整体が健康情報をお伝えします!
子どもの猫背も要注意!悪い姿勢のリスクについて
長時間のデスクワークやスマホ、あるいは座りっぱなしでのTVゲームなど、現代は姿勢を悪くする要素が多いですよね。
悪い姿勢といえば、その代名詞ともいえるのが猫背ではないでしょうか。
もともと農耕民族であった日本人の骨格は、骨盤が後ろへ倒れやすく、背骨の彎曲は少なめで、肩が前へ出ていて農作業をするのに最適化されているそうです。
しかしそれ故に、前かがみの姿勢、いわゆる猫背になりやすくなっているといわれています。日本人の猫背の割合の多さは度々問題視されていますが、しかしそれは大人だけの話ではありません。
子どもの猫背も増加中?
2020年に育児用品ブランドnorokkaが実施したインターネット調査によれば、子どもの姿勢が悪いと感じている母親は約60%もいるそうです。また、さらに約40%がコロナ禍によって姿勢の悪化を感じる機会が増えたと回答しています。
参照元:小学生の姿勢に関するママ意識調査「PR TIMES」
遊び方の変化やコロナ禍の影響で家にいる時間が多くなれば、子どもはTVゲームなどで遊ぶ時間も多くなります。場合によっては、それが姿勢悪化の要因になることもあるでしょう。
ゲーム中の悪い姿勢の例として、ゲームにのめり込むあまり首を前へ突き出し背中が丸まっていたり、体育座りをして画面を覗き込んでいたり、上半身と下半身が別々の方向へ捻れているなど、見るからに身体に負担がかかっていそうな姿勢をしていたら要注意かもしれません。
猫背の子どもは背骨や筋肉もそれに適応しつつ成長してしまい、大人になってからも猫背がそのまま定着するリスクがあります。
猫背になる原因
長時間のパソコン作業やスマホ、TVゲームなどが姿勢を悪くさせるとは聞きますが、具体的にはなぜこれらが原因になり得るのでしょうか。
画面にのめり込むようにずっと集中し続け、キーボードやマウス、スマホ、コントローラー等を操作していると、首が前傾になり、肩が内側に入って前かがみの姿勢になりやすくなります。
そういった姿勢が習慣化していると、背骨や骨盤などの歪みを引き起こしたり、正しい姿勢を保つための筋肉の衰えにもつながり、これが猫背の原因になるそうです。
また、どんな姿勢が習慣化しているかによって、猫背にもいくつかの種類があります。
・背中猫背:背中全体が丸まっている
・腰猫背:腰部分が丸まり前かがみになっている
・首猫背:顎を突き出すように顔が前に出ている
・お腹猫背:腰が反っていてお腹が前に出ている
ほかにも環境要因として、寒さで思わず身を屈めてしまうことから、冬は猫背になりやすいともいわれています。
猫背を放置すると
一般的に猫背=悪い姿勢と認識されていますが、実際、猫背のままでいるとどのようなリスクがあるのでしょうか。
猫背は、体中の様々な筋肉に余計な負荷をかける姿勢です。それにも関わらず猫背のままでいると、脳がそれを正しい姿勢と誤認してしまい、本人もまた、いつの間にかそれが「楽な姿勢」になってしまいます。
しかし体は悲鳴を上げている状態です。
前へ突き出された約5kgもの重さの頭を直接支える首から、肩や背中、腰などの筋肉が血行不良となり、腰痛やこりの原因になります。
また、内臓にも影響が及びます。猫背によって圧迫された内臓の機能が低下したり、内臓の位置が下がってしまい(内臓下垂)別の症状が現れることもあるでしょう。
こういった体のストレスによって自律神経の乱れが生じれば、メンタルにも悪影響を与えかねません。
子どもであっても同様で、集中力の低下やイライラの原因になることもあるようです。
姿勢を改善する方法
姿勢を改善するには、正しい姿勢を意識して実践し、常に維持できるようにすることが理想です。
正しい姿勢とは、耳、肩、膝が一直線になっているような姿勢です。
頭が骨盤の上に来るようイメージしつつ肩の力を抜いて、顎を引き背筋を伸ばしましょう。座っている場合は、膝がなるべく90度に曲がるよう椅子の高さを調整します。
デスクワークをする際は、椅子に深く腰掛け足裏全体を床につける、画面の上端を目の高さより低くするといったポイントも重要です。スマホを使う場合はなるべく顔の高さまで上げて操作し、首が前傾にならないよう意識しましょう。
姿勢改善のための筋トレ法やストレッチもネット上でたくさん紹介されていますが、基本的には、正しい姿勢を維持するだけでもインナーマッスルが鍛えられ、体幹が安定するようになるそうです。
子どもの姿勢を改善したい場合も、まず保護者が正しい姿勢のお手本を見せることで、子どもに注意するときに説得力が生まれますし、自然と真似をしてもらえるようになるかもしれません。
日々の生活を送るうえで、健康面、精神面、印象面など、姿勢の良し悪しは何をするにしても影響するものです。何時いかなる時も完璧な姿勢でいるのは難しいですが、ふと気づいたときにでも、意識して姿勢に気を配りたいものですね。
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