家庭でもできる！
感覚統合メニューと遊びプログラムの作り方
こんにちは。
のびのび広場エミタス代表の山口です。
川越市で児童発達支援・
放課後等デイサービス
を行う中で、日々さまざまな
お子さまと関わっています。
今回は、おうちで無理なく取り入れられる
「感覚あそび」と、日常生活に組み込みやすい
“遊びプログラム”の作り方をご紹介します。
「専門的な道具が必要じゃないの？」
「難しい方法はできないかも…」
と心配される方も多いですが、
実は、家庭で使えるものだけでも
十分に感覚統合を促す遊びはできます。
1. 家庭でできる感覚統合あそびの基本
感覚遊びは大きく次の3つの感覚に
分けて考えると、やさしく
取り入れられます。
① 前庭感覚（バランス・揺れ・回転）
体の動きやバランスをつかさどる感覚。
家庭でできる遊び例：
-
親子で手をつないで「ゆらゆらブランコ」
-
バスタオルでくるんで揺らす
-
ソファから軽くジャンプ
-
くるくる回ってストップゲーム
② 固有感覚（力加減・姿勢・身体の位置）
“体の輪郭”をつかむために必要な感覚。
家庭でできる遊び例：
-
クッション押し相撲（強めの圧を感じる）
-
四つんばいでクマ歩き
-
布団でゴロゴロ転がる
-
ペットボトルを使って「運ぶお手伝い」
③ 触覚（触れる・押される・包まれる）
安心感を育て、情緒の安定にもつながる感覚。
家庭でできる遊び例：
-
ふわふわタオルでマッサージ
-
毛布に包まれる「ロールパンゲーム」
-
粘土・スライム・小麦粉ねんど
-
砂遊び・米の感触遊び（箱に入れるだけでOK）
2. 遊びプログラムは「短く・シンプル」に
家庭で取り入れるポイントは、
がんばる遊びではなく “楽しくできる遊び” を
積み重ねること。
おすすめの構成（10〜15分でOK）
① ウォーミングアップ（軽い動き）
例：クマ歩き、ジャンプ、ゆらゆら揺れ
② メイン遊び（刺激をしっかり味わう）
例：ブランコ遊び、トンネルくぐり、粘土遊び、押し相撲
③ クールダウン（落ち着きの時間）
例：タオルマッサージ、深呼吸、毛布で包まれる
▶ 「興奮 → 安定 → 落ち着き」の流れができると、
心と体の調子が整いやすくなります。
3. 子どもに合った“ちょうどよさ”を見つけるコツ
感覚統合は、「強い刺激を与えればよい」
ものではありません。
子どもによって
-
揺れが好き
-
押されるのが安心
-
音に敏感
-
力加減がわからない
など、特性はさまざまです。
見極めのポイント
-
嫌がる場合は無理しない
-
「もう1回！」は合っているサイン
-
遊びの途中で落ち着くなら適量
-
興奮しすぎる時は刺激が強い可能性あり
4. 感覚遊びは「生活の中のちょい足し」で十分
大げさな準備は不要です。
日常生活のなかに
・押す
・引く
・運ぶ
・ゆれる
・触れる
といった要素を入れるだけで、
感覚の経験は自然に増えていきます。
ちょい足し例
-
布団を引っ張って運ぶ
-
買い物袋を持つ（重さの経験）
-
お風呂でふわふわスポンジマッサージ
-
洗濯物を運んだり押し込んだりする
5. 感覚遊びがもたらす変化
毎日少しずつ続けると、次のような変化が期待できます。
-
姿勢が安定してくる
-
落ち着きやすくなる
-
力加減がわかってくる
-
文字や運動の不器用さが改善されることも
-
「できた！」が増えて自己肯定感が育つ
家庭でできる遊びでも、
体と心の育ちをしっかり
支えることができます。
最後に
家庭での感覚遊びは、
子どもの状態に合わせた
“ちょうどよい刺激”を、
毎日の生活の中で積み
重ねていくことが大切です。
-
無理をしない
-
できることから
-
一緒に楽しむ
この3つを意識するだけで、
子どもの体と心の成長がぐんと進みます。
川越市で児童発達支援・
放課後等デイサービス
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のびのび広場エミタスは、埼玉県川越市
でお子さまの発達をサポートしています。
現在、笠幡教室・野田教室・的場教室
で療育を行っています。
遊び・運動・食育を取り入れた療育で、
お子さまが安心して成長できる
環境を整えています。
見学や体験も随時受付中です。
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