感覚統合とは?|子どもの“体と心”をつなぐ大切なしくみ
子どもの“体と心”をつなぐ大切なしくみ
こんにちは。
のびのび広場エミタス代表の山口です。
川越市で児童発達支援・
放課後等デイサービス
を行う中で、日々さまざまな
お子さまと関わっています。
■ はじめに:なぜ「感覚統合」が注目されているのか?
子どもの発達を理解するうえで、近年ますます
重要視されているのが感覚統合(Sensory Integration)
という考え方です。
「感覚統合」とは、
視覚・聴覚・触覚・前庭感覚・固有感覚など
“体のセンサー” から入ってくる情報を、
脳で整理し、行動や学びにつなげる
仕組み のこと。
この働きが整っていると、
・姿勢が安定する
・集中が続く
・気持ちが落ち着く
・運動や学習に取り組みやすくなる
など、子どもが「生活しやすい状態」を
自然に保てるようになります。
■ 感覚統合はどんなことに関係しているの?
私たち大人が無意識にできている行動も、
実はすべて感覚統合の力が関わっています。
たとえば……
-
イスに座って姿勢を保つ
-
黒板を見てノートに書き写す
-
ボールを投げる
-
周りの音に気を取られず話を聞く
-
不安な気持ちを落ち着ける
日常のどんな場面にも、感覚の整理と
コントロールが関わっているのです。
■ 発達に特性がある子は“感覚のズレ”が起きやすい
発達障がい(ASD・ADHD・LDなど)や
グレーゾーンのお子さんの中には、
感覚の受け取り方や処理の仕方に
“過敏”または“鈍麻”といった偏りが
みられることがあります。
その結果…
-
姿勢が崩れやすい
-
集中が続かない
-
触覚・音に敏感
-
力加減が難しい
-
動きがぎこちない
こうした日常の困りごとは、
実は感覚統合の難しさが
背景にあることが多いのです。
行動だけを見て叱ったり
注意したりする前に、
「もしかして感覚の問題かな?」
という視点を持つことがとても大切です。
■ 感覚統合を育てるための基本アプローチ
① 「ちょうどよい刺激」からスタート
強すぎない・弱すぎない、子どもにとって
心地よい感覚刺激を探すことが第一歩です。
専門職と連携しながら調整していくと効果的。
② 遊びを通して感覚を育てる
感覚統合は“遊びで育つ”ことが大きな特徴です。
-
ブランコ・ハンモックの揺れ(前庭感覚)
-
毛布やタオルでの包まれ遊び(触覚)
-
クマ歩き・ハイハイ・トンネルくぐり(固有感覚)
自然な遊びの中に感覚刺激を取り入れていきます。
③ 「自分でコントロールする体験」を積む
体の動きと感覚を一致させるために、
ミラーダンス、ボール遊び、目と手の協
応遊びが効果的。
この経験が、子どもの“できた!”を
増やし、自信につながります。
④ 継続がカギ:「Sensory Diet(感覚の食事)」
毎日少しずつ、感覚に働きかける遊びを
生活に組み込むこと。
保護者と支援者が同じ方向を向くことで、
子どもの安心と発達が安定します。
■ 感覚統合支援の効果
研究では、特に ASDのお子さんへの有効性 が報告されており、
-
Just-Right Challenge(ちょうどよい負荷)
-
Adaptive Response(適応反応)
を引き出す環境づくりが発達を後押しするとされています。
■ 最後に:感覚統合は “体と心の土台づくり”
感覚統合は、特別な訓練ではありません。
-
安心できる環境
-
体が心地よく動ける遊び
-
「わかった」「できた」の経験
こうした積み重ねが、子どもの体と心、
そして学びの力をゆっくりと育てていきます。
川越市で児童発達支援・
放課後等デイサービス
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のびのび広場エミタスは、埼玉県川越市
でお子さまの発達をサポートしています。
現在、笠幡教室・野田教室・的場教室
で療育を行っています。
遊び・運動・食育を取り入れた療育で、
お子さまが安心して成長できる
環境を整えています。
見学や体験も随時受付中です。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
笠幡教室 049-299-7204(池ノ谷)
野田教室 049-256-9743(發知)
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