脳幹と前庭の働き

25.09.16
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発達障がいを理解する視点

こんにちは。

のびのび広場エミタス代表の山口です。

川越市で児童発達支援・

放課後等デイサービス

を行う中で、日々さまざまな

お子さまと関わっています。

発達障がいを持つ子どもたち

の中には、脳幹が主に働いて

いる状態に近い子どもがいます。

脳幹は生命維持に必要な呼吸・心拍・姿勢

などを担うとても重要な部分ですが、

発達障がいの子どもでは前頭葉などの

高次機能の発達が遅れることも

少なくありません。

それでも実は、脳幹が働いているからこそ、

前庭系は機能するのです。

ここでは、前庭系と脳幹の関係、発達障がいの

子どもにおける前庭の役割について解説します。

前庭系とは?

前庭系は内耳にある感覚システムで、

体の動きや加速度、重力を感知し、

バランスや姿勢を調整する役割を果たします。

得られた情報は脳へ送られ、私たちが無意識に

安定した姿勢を保ち、スムーズに動けるよう

サポートしています。

脳幹と前庭系の関係

脳幹は単に生命維持を担うだけでなく、

前庭からの信号を処理する中枢でもあります。

  • 前庭からの情報 → 小脳や脳幹(前庭神経核)へ伝達

  • 姿勢や筋肉の緊張、眼球運動の調整を行う

この仕組みは反射的な動きを多く含むため、

脳幹しか十分に働いていない状態でも、

前庭系は機能し続けることが可能です。

発達障がいの子どもにおける

前庭系の働き

発達障がいを持つ子どもは、高次な脳機能が

うまく働かなくても、前庭からの感覚刺激を

受け取ることができます。

これによって次のような効果が期待できます。

  • 姿勢の安定:立つ・歩くときの安定感が得られやすい

  • 安心感の促進:揺れる・回るなどの前庭刺激が、落ち着きや覚醒の調整に役立つ

前庭刺激の反応は

子どもによって異なる

ただし、前庭刺激への反応は個人差があります。

過敏な場合

  • 揺れや回転を極端に嫌がる

  • バランスを崩しやすい

鈍感な場合

  • 頭の位置の変化に不安を感じない

  • 動きが少なすぎて、安定感が得られにくい

前庭刺激を取り入れる方法

子どもの感覚特性に合わせて、適切な

前庭刺激を工夫することが大切です。

  • 揺れる遊び:ブランコ、ボールの上での揺れ

  • 回転や逆さまの動き:軽い回転や逆さ遊び(過敏な子には控えめに)

  • 個別調整:子どもの反応を観察しながら、刺激の量や方法を調整

発達障がいを持つ子どもが脳幹のみを

主に使っている状態でも、前庭系は

しっかり働きます。

前庭からの感覚刺激は、姿勢の安定や落ち着きの

調整に役立ち、子どもの体と心を支える大切な

役割を担っています。

大切なのは、その子の感覚特性に合わせて

前庭刺激を取り入れ、無理なく

「安心できる体の経験」を

積み重ねることです。

川越市で児童発達支援・

放課後等デイサービス

をお探しの方へ

のびのび広場エミタスは、埼玉県川越市

でお子さまの発達をサポートしています。

現在、笠幡教室・野田教室で療育を

行っており、的場教室は2025年11月

にオープンします


遊び・運動・食育を取り入れた療育で、

お子さまが安心して成長できる

環境を整えています。

見学や体験も随時受付中です。

どうぞお気軽にお問い合わせください。

笠幡教室 049-299-7204(池ノ谷)

野田教室 049-256-9743(發知)

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