脳幹と前庭の働き
発達障がいを理解する視点
こんにちは。
のびのび広場エミタス代表の山口です。
川越市で児童発達支援・
放課後等デイサービス
を行う中で、日々さまざまな
お子さまと関わっています。
発達障がいを持つ子どもたち
の中には、脳幹が主に働いて
いる状態に近い子どもがいます。
脳幹は生命維持に必要な呼吸・心拍・姿勢
などを担うとても重要な部分ですが、
発達障がいの子どもでは前頭葉などの
高次機能の発達が遅れることも
少なくありません。
それでも実は、脳幹が働いているからこそ、
前庭系は機能するのです。
ここでは、前庭系と脳幹の関係、発達障がいの
子どもにおける前庭の役割について解説します。
前庭系とは?
前庭系は内耳にある感覚システムで、
体の動きや加速度、重力を感知し、
バランスや姿勢を調整する役割を果たします。
得られた情報は脳へ送られ、私たちが無意識に
安定した姿勢を保ち、スムーズに動けるよう
サポートしています。
脳幹と前庭系の関係
脳幹は単に生命維持を担うだけでなく、
前庭からの信号を処理する中枢でもあります。
-
前庭からの情報 → 小脳や脳幹(前庭神経核)へ伝達
-
姿勢や筋肉の緊張、眼球運動の調整を行う
この仕組みは反射的な動きを多く含むため、
脳幹しか十分に働いていない状態でも、
前庭系は機能し続けることが可能です。
発達障がいの子どもにおける
前庭系の働き
発達障がいを持つ子どもは、高次な脳機能が
うまく働かなくても、前庭からの感覚刺激を
受け取ることができます。
これによって次のような効果が期待できます。
-
姿勢の安定:立つ・歩くときの安定感が得られやすい
-
安心感の促進:揺れる・回るなどの前庭刺激が、落ち着きや覚醒の調整に役立つ
前庭刺激の反応は
子どもによって異なる
ただし、前庭刺激への反応は個人差があります。
過敏な場合
-
揺れや回転を極端に嫌がる
-
バランスを崩しやすい
鈍感な場合
-
頭の位置の変化に不安を感じない
-
動きが少なすぎて、安定感が得られにくい
前庭刺激を取り入れる方法
子どもの感覚特性に合わせて、適切な
前庭刺激を工夫することが大切です。
-
揺れる遊び:ブランコ、ボールの上での揺れ
-
回転や逆さまの動き:軽い回転や逆さ遊び(過敏な子には控えめに)
-
個別調整:子どもの反応を観察しながら、刺激の量や方法を調整
発達障がいを持つ子どもが脳幹のみを
主に使っている状態でも、前庭系は
しっかり働きます。
前庭からの感覚刺激は、姿勢の安定や落ち着きの
調整に役立ち、子どもの体と心を支える大切な
役割を担っています。
大切なのは、その子の感覚特性に合わせて
前庭刺激を取り入れ、無理なく
「安心できる体の経験」を
積み重ねることです。
川越市で児童発達支援・
放課後等デイサービス
をお探しの方へ
のびのび広場エミタスは、埼玉県川越市
でお子さまの発達をサポートしています。
現在、笠幡教室・野田教室で療育を
行っており、的場教室は2025年11月
にオープンします。
遊び・運動・食育を取り入れた療育で、
お子さまが安心して成長できる
環境を整えています。
見学や体験も随時受付中です。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
笠幡教室 049-299-7204(池ノ谷)
野田教室 049-256-9743(發知)
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