「鉛筆や箸がうまく持てない?」
「鉛筆や箸がうまく持てない?」
手掌把握反射とは?
こんにちは。
のびのび広場エミタス代表の山口です。
川越市で放課後等デイサービス・
児童発達支援を行う中で、日々さまざまな
お子さまと関わっています。
手掌把握反射は、生まれた赤ちゃんに
必ず見られる反射のひとつです。
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手のひらに触れると、自動的に指をぎゅっと握りしめる
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新生児期に強くみられる反射で、親子の触れ合いや安心感につながる
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通常は 生後5〜6か月頃までに自然に統合(消失) する
👉 この反射のおかげで、赤ちゃんは
「つかむ」という感覚を体験し、発達
の基盤を育てていきます。
手掌把握反射が残って
いるとどうなる?
本来なら統合されるはずの手掌把握反射が
残っていると、次のような困りごとが
現れることがあります。
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鉛筆や箸をうまく持てない
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手先の動きがぎこちなく、細かい作業が苦手
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ボールを投げる・キャッチするのが難しい
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書くときに手や腕が固まってしまう
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力加減の調整が苦手で「強すぎる」「弱すぎる」握り方になる
👉 「不器用」「集中できない」と見られる行動の裏に、
この反射が影響している場合があります。
学習や生活への影響
手掌把握反射が統合されないと、手先の使い方や
学習に次のような影響が出やすくなります。
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字が乱れてしまう、マスからはみ出す
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ハサミや道具の操作が苦手
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長時間の書字で疲れやすい
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遊びやスポーツで協調運動が難しい
👉 「もっと丁寧に」「ちゃんと持って」と注意
するだけでは解決せず、体の反射的な反応 を
整えていく必要があります。
発達支援の視点からできること
手掌把握反射の影響が見られる場合は、
次のような支援が役立ちます。
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ボール遊びやビーズ通しなど「握る・放す」を繰り返す遊び
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粘土やお絵描きなどで手先を自由に使う体験
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握る・押す・引っ張るなど、力加減を学べる活動
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子どもが「できた!」と感じられる場面を大切にする
👉 無理に矯正するのではなく、遊びや体験の
中で自然に手の使い方を整えていく ことが
ポイントです。
かわいい“握る反応”のその先に
手掌把握反射は、赤ちゃんにとって安心感を
育てる大切な反射です。
しかし成長しても残っていると、手先の
器用さや学習に思わぬ影響を与えることが
あります。
「不器用だから」ではなく、「反射の影響が
残っているのかもしれない」
そう理解することが、
子どもを支える第一歩になります。
今回で「原始反射シリーズ」は一旦区切りとなります。
今後は「感覚統合」や「発達と遊び」など、
子どもの成長を支えるさまざまなテーマを
取り上げていく予定です。
お楽しみに!
川越市で放課後等デイサービス・
児童発達支援をお探しの方へ
のびのび広場エミタスは、埼玉県川越市
でお子さまの発達をサポートしています。
現在、笠幡教室・野田教室で療育を
行っており、的場教室は2025年11月
オープン予定です。
遊び・運動・食育を取り入れた療育で、
お子さまが安心して成長できる
環境を整えています。
見学や体験も随時受付中です。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
笠幡教室 049-299-7204(池ノ谷)
野田教室 049-256-9743(發知)
的場教室 049-299-7204(川上)
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