なぜ“気づくこと”が大切なのか

25.08.28
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こんにちは。

のびのび広場エミタス代表の山口です。

川越市で放課後等デイサービス・

児童発達支援を行う中で、日々さまざまな

お子さまと関わっています。

今日のテーマはなぜ

“気づくこと”が大切なのか

「すぐに反応してしまう」

そんな子どもの様子を見て、

「がんばりが足りないのかな?」と

感じたことはありませんか?

でも実は、その行動の背景には

“原始反射” と呼ばれる体の

無意識な動きが残っていることがあります。

大切なのは、“それに気づくこと”。


子どもが「できない」のではなく、


「体がまだうまく助けられていない」

だけかもしれません。

① よくある行動パターン

 からの気づき方

次のような行動に、心当たりはありませんか?

  • 書字のとき、体や顔が傾いていく

  • 音や声に過敏に反応して「ビクッ」となる

  • 椅子にじっと座っていられない

  • 手足の使い方がぎこちない

  • 指先の作業が苦手で、すぐ疲れてしまう

  • 「集中しなさい」と言っても、そわそわして落ち着かない

👉 こうした行動の“根っこ”にあるのが、

統合されていない原始反射かもしれません。

② ご家庭や支援現場でできる

  簡単な観察の視点

難しい検査をしなくても、ちょっとした

観察で気づけることがあります。

  • 体の軸がブレていないか?
     例:書いているとき、読むとき、どこかに寄りかかっていないか

  • 刺激に対する反応が過剰でないか?
     例:音や触覚に過敏にビクッとなる、または逆に反応が乏しい

  • 左右の動きに差があるか?
     例:階段を同じ足で踏み出す、ボール投げでアンバランス

  • 頭と手足の動きが連動していないか?
     例:首を動かすと手が勝手に動く

③ 原始反射チェックの基本

ご家庭でも安全にできる、簡単な

チェック方法の例をご紹介します。

  • ATNR(左右非対称性頸反射)
     四つ這いで首を左右に動かす。手足が連動して動いていないかを確認。

  • モロー反射
     手をたたくなど急な音で、全身がビクッと過剰に動く反応があるか。

  • STNR(対称性緊張性頸反射)
     頭を上下に動かしたとき、腕や足が一緒に反応するか。

👉 あくまで「傾向を知る」ための方法であり、

正式な診断ではありません。

④ “診断”ではなく、“気づき”

    から始まるサポート

原始反射の存在に気づくことは、

子どもにラベルを貼ることではありません。

  • 「この子の体は、今こういう状態なのかも」

  • 「だったら、どう関われば楽になるかな?」

という視点に切り替えるための一歩です。

子どもは自分の意思で反射を

コントロールできません。


だからこそ、“がんばり”を

求めるのではなく、育ちやすい

環境を整えることが大人の役割 です。

■ 気づくことで

「責める」から「支える」へ

行動の裏には必ず“理由”があります。

もし子どもが「困っているサイン」を

出していたとしたら、

それに早く気づき、無理なく寄り添う

ことこそが、何よりの支援になります。

「できないこと」ではなく、

「どうすればできるか?」という視点で、

子どもと一緒に歩んでいけると素敵ですね。

次回は、これまでご紹介してきた

原始反射を総まとめしながら、

「体と心の発達を支える大人の関わり」

について、より深くお話ししていきます。

どうぞお楽しみに!

川越市で放課後等デイサービス・

児童発達支援をお探しの方へ

のびのび広場エミタスは、埼玉県川越市

でお子さまの発達をサポートしています。

現在、笠幡教室・野田教室で療育を

行っており、的場教室は2025年11月

オープン予定です。


遊び・運動・食育を取り入れた療育で、

お子さまが安心して成長できる

環境を整えています。

見学や体験も随時受付中です。

どうぞお気軽にお問い合わせください。

笠幡教室 049-299-7204(池ノ谷)

野田教室 049-256-9743(發知)

的場教室 049-299-7204(川上)

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