なぜ“気づくこと”が大切なのか
こんにちは。
のびのび広場エミタス代表の山口です。
川越市で放課後等デイサービス・
児童発達支援を行う中で、日々さまざまな
お子さまと関わっています。
今日のテーマはなぜ
“気づくこと”が大切なのか
「すぐに反応してしまう」
そんな子どもの様子を見て、
「がんばりが足りないのかな?」と
感じたことはありませんか?
でも実は、その行動の背景には
“原始反射” と呼ばれる体の
無意識な動きが残っていることがあります。
大切なのは、“それに気づくこと”。
子どもが「できない」のではなく、
「体がまだうまく助けられていない」
だけかもしれません。
① よくある行動パターン
からの気づき方
次のような行動に、心当たりはありませんか?
-
書字のとき、体や顔が傾いていく
-
音や声に過敏に反応して「ビクッ」となる
-
椅子にじっと座っていられない
-
手足の使い方がぎこちない
-
指先の作業が苦手で、すぐ疲れてしまう
-
「集中しなさい」と言っても、そわそわして落ち着かない
👉 こうした行動の“根っこ”にあるのが、
統合されていない原始反射かもしれません。
② ご家庭や支援現場でできる
簡単な観察の視点
難しい検査をしなくても、ちょっとした
観察で気づけることがあります。
-
体の軸がブレていないか?
例:書いているとき、読むとき、どこかに寄りかかっていないか -
刺激に対する反応が過剰でないか?
例:音や触覚に過敏にビクッとなる、または逆に反応が乏しい -
左右の動きに差があるか?
例:階段を同じ足で踏み出す、ボール投げでアンバランス -
頭と手足の動きが連動していないか?
例:首を動かすと手が勝手に動く
③ 原始反射チェックの基本
ご家庭でも安全にできる、簡単な
チェック方法の例をご紹介します。
-
ATNR(左右非対称性頸反射)
四つ這いで首を左右に動かす。手足が連動して動いていないかを確認。 -
モロー反射
手をたたくなど急な音で、全身がビクッと過剰に動く反応があるか。 -
STNR(対称性緊張性頸反射)
頭を上下に動かしたとき、腕や足が一緒に反応するか。
👉 あくまで「傾向を知る」ための方法であり、
正式な診断ではありません。
④ “診断”ではなく、“気づき”
から始まるサポート
原始反射の存在に気づくことは、
子どもにラベルを貼ることではありません。
-
「この子の体は、今こういう状態なのかも」
-
「だったら、どう関われば楽になるかな?」
という視点に切り替えるための一歩です。
子どもは自分の意思で反射を
コントロールできません。
だからこそ、“がんばり”を
求めるのではなく、育ちやすい
環境を整えることが大人の役割 です。
■ 気づくことで
「責める」から「支える」へ
行動の裏には必ず“理由”があります。
もし子どもが「困っているサイン」を
出していたとしたら、
それに早く気づき、無理なく寄り添う
ことこそが、何よりの支援になります。
「できないこと」ではなく、
「どうすればできるか?」という視点で、
子どもと一緒に歩んでいけると素敵ですね。
次回は、これまでご紹介してきた
原始反射を総まとめしながら、
「体と心の発達を支える大人の関わり」
について、より深くお話ししていきます。
どうぞお楽しみに!
川越市で放課後等デイサービス・
児童発達支援をお探しの方へ
のびのび広場エミタスは、埼玉県川越市
でお子さまの発達をサポートしています。
現在、笠幡教室・野田教室で療育を
行っており、的場教室は2025年11月
オープン予定です。
遊び・運動・食育を取り入れた療育で、
お子さまが安心して成長できる
環境を整えています。
見学や体験も随時受付中です。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
笠幡教室 049-299-7204(池ノ谷)
野田教室 049-256-9743(發知)
的場教室 049-299-7204(川上)
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