ビクッと驚くのはなぜ?

25.08.19
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子どもの“感覚の敏感さ”とモロー反射

こんにちは。

のびのび広場エミタス代表の山口です。


川越市で放課後等デイサービス・

児童発達支援を行う中で、日々さまざまな

お子さまと関わっています。

抱っこしたときに体をそらせて泣いたり、

急な音や光に「ビクッ」と強く反応したり

する子どもに出会ったことはありませんか?

「怖がりなのかな」「神経質なのかも」

と思うかもしれませんが、実はその

背景には、赤ちゃんの頃に備わって

いた“モロー反射”という体の反応

が関係しているかもしれません。

この記事では、放課後等デイサービス・

児童発達支援の現場経験を踏まえながら、

モロー反射のしくみと子どもの心と体に

与える影響についてわかりやすく解説します。

モロー反射とは?

モロー反射は、赤ちゃんに生まれつき

備わっている 原始反射 のひとつです。


大きな音や揺れなどに反応して、

両手を広げるように“ビクッ”と

動くのが特徴です。

  • 生後2〜4か月頃までに自然と消えていく

  • 赤ちゃんが危険から身を守るための「防御反応」

本来は成長とともに消えていきますが、

統合されずに残ってしまう場合があります。

モロー反射が残っていると起きやすいこと

モロー反射が統合されないまま残っていると、

次のような特徴が見られることがあります。

  • 急な音や刺激に驚きやすい

  • 睡眠が浅く、何度も目を覚ます

  • 環境の変化に弱く、不安定になりやすい

  • 授業中に小さな刺激でも集中が途切れる

  • 肩や手がこわばり、リラックスが苦手

👉 常に“警戒モード”の体になっているため、

子ども自身も疲れやすいのです。

恐怖麻痺反射(FPR)との違い

モロー反射と混同されやすいのが

恐怖麻痺反射(FPR) です。

  • モロー反射:危険に対して「ビクッと広がる」反応

  • FPR:危険に対して「固まる・止まる」反応

どちらも防御反応ですが、働き方が異なります。


この2つが残っていると、不安・緊張・過敏さが

強く出やすくなるのです。

姿勢や体への影響

モロー反射が残っている子どもは、

身体にも次のような特徴が現れます。

  • 背中が丸まりやすく、猫背になる

  • 呼吸が浅くなり、疲れやすい

  • 筋肉がこわばって緊張状態が続く

  • 姿勢が安定せず、集中力が続きにくい

これは決して「性格」ではなく、

体が安心できていないサイン です。

エミタスでの支援の工夫

のびのび広場エミタスでは、子どもたちが

安心できる体の状態をつくることを大切にしています。

  • ゆったりとした動きや遊びで緊張を緩める

  • 深い呼吸につながる活動を取り入れる

  • 安心できる環境で楽しく体を動かす

こうした支援を通して、心と体の

バランスを整え、子どもたちが

のびのびと過ごせるようサポート

しています。

子どもの

「ビクッとしやすい」

「感覚に敏感」

といった姿は、わがままや性格の

問題ではなく、体に残っている反射

が関係している可能性 があります。

モロー反射を理解し、体の状態を

整えてあげることで、少しずつ

安心した心と姿勢につながります。

エミタスでは、こうした体と心

のつながりを大切にしながら、

日々の支援に取り組んでいます。

川越市で放課後等デイサービス・

児童発達支援をお探しの方へ

のびのび広場エミタスは、埼玉県川越市

でお子さまの発達をサポートしています。

現在、笠幡教室・野田教室で療育を

行っており、的場教室は2025年11月

オープン予定です。


遊び・運動・食育を取り入れた療育で、

お子さまが安心して成長できる

環境を整えています。

見学や体験も随時受付中です。

どうぞお気軽にお問い合わせください。

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