不安や過敏さの背景にある“体の反応”とは?
恐怖麻痺反射(FPR)とは?
恐怖麻痺反射は、胎児期に現れる
最も原始的な防御反射です。
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音や光などの刺激に「ビクッ」と体がすくむ反応
-
通常は生後3〜4か月頃までに自然に消えていく反応
成長に伴い消失するのが一般的ですが、
何らかの要因で統合されずに残ってしまう場合があります。
FPRが残っている子どもの特徴
恐怖麻痺反射が残っていると、
次のような様子が見られることがあります。
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音や光、人の視線などに過敏に反応する
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強い不安やこだわり、緊張感が強い
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対人関係で引っ込み思案、過剰な防衛反応を示す
-
感情のコントロールが難しく、突然怒り出すことがある
👉 これらは「性格」ではなく、体に残っている
無意識の緊張反応 だと捉えることが大切です。
姿勢や動きへの影響
恐怖麻痺反射が残っていると、姿勢や動き
にも特徴が表れることがあります。
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肩が上がり、首がすくんだような姿勢になる
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背中が丸まり、呼吸が浅くなる
-
突発的な刺激に過剰に反応する体のクセがある
👉 子どもは「怖い」と思うより先に、
体が自動的に反応 してしまっているのです。
なぜ恐怖麻痺反射が残ってしまうのか?
恐怖麻痺反射が統合されず残って
しまう要因は一つではありません。
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出産時や胎児期のストレス
-
乳児期の不安定な環境や感覚刺激の不足
-
発達過程での感覚統合や姿勢保持の未成熟
原始反射は本来、成長とともに整理されて
いきますが、発達の過程で環境や体の状態に
よって残存してしまうことがあります。
放課後等デイサービスでの支援
放課後等デイサービスや児童発達支援
の場では、恐怖麻痺反射によって不安や
過敏さを抱える子どもたちに対して、
次のようなサポートを行うことができます。
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安心して過ごせる環境づくり
-
遊びや運動を通じて感覚統合を促す活動
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一人ひとりのペースに合わせた関わり
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小さな成功体験を積み重ねて「安心感」を広げる
👉 大切なのは、「恐怖の反応を抑える」
のではなく、「安心できる経験を積むこと」 です。
まとめ:不安や過敏さは「体のサイン」
子どもの不安や過敏さの背景には、
恐怖麻痺反射のような“体の反応”が
隠れていることがあります。
大切なのは「できないこと」に
目を向けるのではなく、
「その子の体が今、何を感じ、
どう反応しているのか」
に気づく視点です。
そして、この“反射の残存”は恐怖麻痺反射
だけに限りません。
次回は「モロー反射」について
詳しく解説します。
「抱っこすると体がそっくり返る」
「急に驚いて泣き出す」
──そんな動きに心当たりのある方は、ぜひご覧ください。
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