姿勢が崩れやすく、体幹が不安定に?
それは、足底反射が残って
いるサインかもしれません。
こんにちは。
のびのび広場エミタス代表の山口です。
川越市で放課後等デイサービス・
児童発達支援を行う中で、日々さまざまな
お子さまと関わっています。
足底反射とは?
歩行や姿勢に関わる“足の反応”
「足の裏をなでると、指がギュッと曲がる」
「歩こうとすると足の動きがぎこちない」
そんな様子を見たことはありませんか?
これらは、赤ちゃんに備わっている
足底反射(Plantar Reflex) と
呼ばれる原始反射に関係しています。
今回は、この足底反射のしくみと
発達への影響、残っている場合の
困りごとや支援について分かりやすく
解説します。
足底反射とは?
足底反射は、生まれた赤ちゃんに
見られる原始反射のひとつです。
-
足の裏をなでると、指が自然に内側に曲がる(ギュッと握るような動き)
-
新生児期に強く見られる反射で、体を支える準備運動のような役割を持つ
-
通常は 1歳前後までに統合(消失) していき、その後は「意識的な足の動き」へと発達する
👉 足底反射は、立つ・歩くといった
基本的な動作の土台になる反応です。
足底反射が残っていると
どうなる?
成長してからも足底反射が強く残っていると、
次のような困りごとにつながります。
-
歩行がぎこちなく、スムーズに進めない
-
足の裏全体でしっかり立つのが難しい
-
つま先立ちやジャンプが苦手
-
姿勢が崩れやすく、体幹が不安定になる
-
集中して座っていることが難しい
👉 見た目には「不器用」「運動が苦手」と
思われがちですが、実は足底反射が背景に
あることがあります。
学習や生活への影響
足底反射が統合されていないと、
足元の安定感が育ちにくく、
次のような影響が出ることがあります。
-
長時間の座位が難しく、姿勢保持が苦手
-
体育や遊びでのバランス感覚が育ちにくい
-
集中力が途切れやすく、学習に影響が出る
-
靴や靴下の違和感を強く感じる
つまり、
「じっとしていられない」
「落ち着きがない」と
見える子どもも、実際には 体の安定が
難しいサイン を出しているのかもしれません。
発達支援の視点からできること
足底反射が残っている子どもには、
次のような関わりが有効です。
-
足裏をやさしく刺激して感覚を育てる
-
裸足で砂場や芝生を歩くなど、多様な感触を体験する
-
バランス遊び(けんけんぱ・平均台・トランポリンなど)を取り入れる
-
足の指を使った遊び(タオルをつかむ、ビー玉を動かすなど)
👉 遊びを通して「足の裏の感覚」と
「体の安定」を育てることが、
学習や集中の土台になります。
歩く力と集中の土台
足底反射は、赤ちゃんの頃に備わる
自然な反応ですが、成長しても
残っていると 歩行や姿勢の安定に影響し、
学習や生活にも困りごとが出る
ことがあります。
「努力不足」
「落ち着きがない」と
見える行動の背景に、
体の反射が関わっていることを理解し、
安心して過ごせる環境を整えることが大切です。
✏️ 次回予告
次回は、原始反射シリーズの最後として
「手掌把握反射」 を取り上げます。
赤ちゃんが指を握りしめるあの
可愛らしい動きが、発達や学習に
どのようにつながっているのかを
詳しく解説します。
川越市で放課後等デイサービス・
児童発達支援をお探しの方へ
のびのび広場エミタスは、埼玉県川越市
でお子さまの発達をサポートしています。
現在、笠幡教室・野田教室で療育を
行っており、的場教室は2025年11月
オープン予定です。
遊び・運動・食育を取り入れた療育で、
お子さまが安心して成長できる
環境を整えています。
見学や体験も随時受付中です。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
笠幡教室 049-299-7204(池ノ谷)
野田教室 049-256-9743(發知)
的場教室 049-299-7204(川上)
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