食べにくい・発音が不明瞭?

25.08.25
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食べる力と発達を支える“口の反射”

こんにちは。

のびのび広場エミタス代表の山口です。


川越市で放課後等デイサービス・

児童発達支援を行う中で、日々さまざまな

お子さまと関わっています。

「赤ちゃんのほっぺに触れると顔をそちらに向ける」


「口に触れたものをチュッチュと吸おうとする」

こうした赤ちゃん特有の反応を

見たことはありませんか?


これらは

探索反射(Rooting Reflex)

吸綴反射(Sucking Reflex)

呼ばれる原始反射で、生きていくために

とても大切な役割を持っています。

今回は、この2つの反射の特徴と子どもの

発達との関わり、そして支援の視点を

お伝えします。

探索反射とは?

探索反射は、赤ちゃんが 母乳やミルクを

飲むための場所を探す動き です。

  • 頬や口の周りに触れると、刺激のある方へ顔を向ける

  • 授乳時におっぱいや哺乳瓶を探し当てるために必要な反射

  • 通常は 生後3〜4か月頃までに統合(消失) する

👉 赤ちゃんにとっては「食べる力」を

育てる入り口となる反射です。

吸綴反射とは?

吸綴反射は、口に触れたものを

自然に吸おうとする反応 です。

  • 乳首や指が口に入ると、チュッチュと吸い始める

  • 母乳やミルクを飲むために欠かせない動き

  • 通常は 生後4か月頃までに統合 し、その後は「意識的な吸う・飲み込む」動作に発達していく

👉 吸綴反射のおかげで赤ちゃんは

栄養を摂取し、生きる力を育んでいきます。

探索反射・吸綴反射が

残っていると?

成長してからも反射が統合されずに残っている場合、

以下のような困りごとにつながることがあります。

  • 食べ物の咀嚼や飲み込みがぎこちない

  • 歯磨きや口の周りの刺激を嫌がりやすい

  • よだれが多く出る/口が開きがちになる

  • 発音が不明瞭になる

  • 集中力が続かない、姿勢保持が苦手

👉 これは「努力不足」ではなく、

体に残った反射的な動きの影響 です。

発達支援の視点からできること

探索反射や吸綴反射が残っている場合、

次のようなサポートが役立ちます。

  • 口の周りをやさしく刺激し、感覚を整える

  • ストローや噛む動作を遊びの中で取り入れる

  • 呼吸や口の動きを意識できる遊びを取り入れる

  • 無理にやらせず、楽しく自然に取り組める工夫をする

👉 「口の安心感」を整えることが、

ことば・食べる力・集中力の

発達の土台になります。

食べる力の原点となる反射

探索反射・吸綴反射は、生まれてすぐの

赤ちゃんにとって命を守る大切な反射です。


ただし成長しても残っていると、

食べる・話す・集中するといった日常生活に

影響が出ることがあります。

子どもの

「食べにくさ」や

「口の動きのぎこちなさ」を見たとき、
「そういう反射の影響があるかもしれない」

と知ることが、支援の第一歩になります。

次回予告


次回は「足底反射」について詳しく解説します。

足の裏の反応が姿勢や歩行にどのように

つながっているのかをご紹介します。

川越市で放課後等デイサービス・

児童発達支援をお探しの方へ

のびのび広場エミタスは、埼玉県川越市

でお子さまの発達をサポートしています。

現在、笠幡教室・野田教室で療育を

行っており、的場教室は2025年11月

オープン予定です。


遊び・運動・食育を取り入れた療育で、

お子さまが安心して成長できる

環境を整えています。

見学や体験も随時受付中です。

どうぞお気軽にお問い合わせください。

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