ADHDの子どもが座っていられない理由と支援の工夫

25.09.23
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環境づくりで集中をサポート

こんにちは。

のびのび広場エミタス代表の山口です。

川越市で児童発達支援・

放課後等デイサービス

を行う中で、日々さまざまな

お子さまと関わっています。

ADHDのある子どもによく見られる行動

  • 「じっとしていられない」

  • 「すぐに立ち歩いてしまう」

  • 「注意がすぐにそれる」

といった行動。

つい「わざと?」「ふざけてるの?」と

感じてしまう場面もあるかもしれません。

しかし実際には、これは脳の特性に基づく

自然な反応であることが多いのです。

この記事では、ADHDの子どもが

“座っていられない”理由と、

その行動を支えるための環境づくりの

工夫をご紹介します。

ADHDの子どもが「動いてしまう」理由

ADHD(注意欠如・多動症)のある子どもは、

前頭前野と呼ばれる「自己制御」を担う脳の

領域の働きが弱い傾向があります。

そのため、

  • 動きたい気持ちを抑えにくい

  • 外部の刺激に反応しやすい

  • 長時間の集中を続けにくい

といった特徴が見られます。

一方で、「動くこと」で集中を保とうとする

子も少なくありません。

「動いて落ち着く」という自己調整

子どもたちは本能的に、自分の心や体

を整えようとしています。

これを自己調整(セルフレギュレーション)

といいます。

  • 体を揺らす

  • 足をバタバタさせる

  • 席を立って歩き回る

これらは「集中できない行動」ではなく、

集中しようとする工夫なのです。

支援の工夫①:「動ける環境」をつくる

無理に「静かに座らせる」ことがゴールではありません。

動きながら安心して学べる環境を整えることが大切です。

  • バランスボールやクッション椅子を活用

  • 足元にステップ台やセンサリーマットを置く

  • 短時間の立ち歩きを取り入れる

  • 教室や家庭に“体を動かせるコーナー”を用意

動ける環境があることで、集中しやすくなります。

支援の工夫②:「切り替えのスイッチ」を準備する

ADHDの子は、注意や感情の切り替えが

難しいこともあります。

そのためには、以下の工夫が有効です。

  • ビジュアルタイマーで時間を見える化

  • 「次はこれ」と視覚的なスケジュールを提示

  • 落ち着ける“休憩スペース”を用意(暗い空間・クッションなど)

「動く時間」「落ち着く時間」を自然に切り替えられる

仕組みは、安心感につながります。

大切なのは「行動の意味を知ること」

ADHDの子にとって、じっとしていることは大きな努力です。

「また立った!」「落ち着きなさい!」と叱るのではなく、

💬「体がムズムズしたんだね」
💬「ちょっと歩こうか」
💬「揺れていい場所に行こう」

といった声かけが、理解と支援の第一歩になります。

動いて落ち着ける、その子らしいスタイルを見つける

ADHDの子どもにとっての「落ち着き」とは、

静かに座ることではなく、安心して自分の感覚を

調整できることです。

  • 動いても安心できる環境

  • 見通しや切り替えの工夫

  • 共感を伝える声かけ

これらを通じて、子どもたちは

「自分らしい落ち着き方」を見つけていきます。

次回は、前頭前野についてお届けします。

川越市で児童発達支援・

放課後等デイサービス

をお探しの方へ

のびのび広場エミタスは、埼玉県川越市

でお子さまの発達をサポートしています。

現在、笠幡教室・野田教室で療育を

行っており、的場教室は2025年11月

にオープンします


遊び・運動・食育を取り入れた療育で、

お子さまが安心して成長できる

環境を整えています。

見学や体験も随時受付中です。

どうぞお気軽にお問い合わせください。

笠幡教室 049-299-7204(池ノ谷)

野田教室 049-256-9743(發知)

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