ADHDの子どもが座っていられない理由と支援の工夫
環境づくりで集中をサポート
こんにちは。
のびのび広場エミタス代表の山口です。
川越市で児童発達支援・
放課後等デイサービス
を行う中で、日々さまざまな
お子さまと関わっています。
ADHDのある子どもによく見られる行動
-
「じっとしていられない」
-
「すぐに立ち歩いてしまう」
-
「注意がすぐにそれる」
といった行動。
つい「わざと?」「ふざけてるの?」と
感じてしまう場面もあるかもしれません。
しかし実際には、これは脳の特性に基づく
自然な反応であることが多いのです。
この記事では、ADHDの子どもが
“座っていられない”理由と、
その行動を支えるための環境づくりの
工夫をご紹介します。
ADHDの子どもが「動いてしまう」理由
ADHD(注意欠如・多動症)のある子どもは、
前頭前野と呼ばれる「自己制御」を担う脳の
領域の働きが弱い傾向があります。
そのため、
-
動きたい気持ちを抑えにくい
-
外部の刺激に反応しやすい
-
長時間の集中を続けにくい
といった特徴が見られます。
一方で、「動くこと」で集中を保とうとする
子も少なくありません。
「動いて落ち着く」という自己調整
子どもたちは本能的に、自分の心や体
を整えようとしています。
これを自己調整(セルフレギュレーション)
といいます。
-
体を揺らす
-
足をバタバタさせる
-
席を立って歩き回る
これらは「集中できない行動」ではなく、
集中しようとする工夫なのです。
支援の工夫①:「動ける環境」をつくる
無理に「静かに座らせる」ことがゴールではありません。
動きながら安心して学べる環境を整えることが大切です。
-
バランスボールやクッション椅子を活用
-
足元にステップ台やセンサリーマットを置く
-
短時間の立ち歩きを取り入れる
-
教室や家庭に“体を動かせるコーナー”を用意
動ける環境があることで、集中しやすくなります。
支援の工夫②:「切り替えのスイッチ」を準備する
ADHDの子は、注意や感情の切り替えが
難しいこともあります。
そのためには、以下の工夫が有効です。
-
ビジュアルタイマーで時間を見える化
-
「次はこれ」と視覚的なスケジュールを提示
-
落ち着ける“休憩スペース”を用意(暗い空間・クッションなど)
「動く時間」「落ち着く時間」を自然に切り替えられる
仕組みは、安心感につながります。
大切なのは「行動の意味を知ること」
ADHDの子にとって、じっとしていることは大きな努力です。
「また立った!」「落ち着きなさい!」と叱るのではなく、
💬「体がムズムズしたんだね」
💬「ちょっと歩こうか」
💬「揺れていい場所に行こう」
といった声かけが、理解と支援の第一歩になります。
動いて落ち着ける、その子らしいスタイルを見つける
ADHDの子どもにとっての「落ち着き」とは、
静かに座ることではなく、安心して自分の感覚を
調整できることです。
-
動いても安心できる環境
-
見通しや切り替えの工夫
-
共感を伝える声かけ
これらを通じて、子どもたちは
「自分らしい落ち着き方」を見つけていきます。
次回は、前頭前野についてお届けします。
川越市で児童発達支援・
放課後等デイサービス
をお探しの方へ
のびのび広場エミタスは、埼玉県川越市
でお子さまの発達をサポートしています。
現在、笠幡教室・野田教室で療育を
行っており、的場教室は2025年11月
にオープンします。
遊び・運動・食育を取り入れた療育で、
お子さまが安心して成長できる
環境を整えています。
見学や体験も随時受付中です。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
笠幡教室 049-299-7204(池ノ谷)
野田教室 049-256-9743(發知)
的場教室 049-299-7204(川上)
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