LD(学習障がい)と不器用さの関係

25.10.12
Pocket

「できない」には、ちゃんと

理由がある

こんにちは。

のびのび広場エミタス代表の山口です。

川越市で児童発達支援・

放課後等デイサービス

を行う中で、日々さまざまな

お子さまと関わっています。

子どもが

「字を書くのが苦手」

「ボタンを留めるのに時間がかかる」

「体育が嫌い」といった姿を見て、

「どうしてできないの?」と

感じたことはありませんか?

実はその背景には、学習障がい(LD)と

体の使い方の難しさ(不器用さ)

関係している場合があります。

ここでは、LDの子どもたちに

見られる体の特徴と、支援のヒントを

分かりやすく解説します。

1. 学習障がい(LD)とは?

LD(Learning Disabilities)とは、

全体的な知的発達に大きな

遅れはないにもかかわらず、

「読む」「書く」「計算する」など、

特定の学習分野に著しい困難を

示す状態を指します。

これは本人の努力不足ではなく、

脳の情報処理の特性 によるものです。

つまり、脳の中で「得意な処理」と

「苦手な処理」に差があるため、

特定のスキルに困難が生じます。

2. 「学習の困りごと」と

「不器用さ」はつながっている

LDのある子どもたちの中には、

学習面の課題とともに次のような

“体の使いにくさ”が見られることが

あります。

  • 字がマスに収まらない、バランスが悪い

  • ハサミやのり、折り紙が苦手

  • ボタンやファスナーの着脱が難しい

  • 体育のボール運動やダンスが苦手

  • 姿勢が崩れやすく、長時間座っていられない

こうした特徴の背景には、

発達性協調運動障がい(DCD)

感覚運動のズレ が関係している

こともあります。

3. なぜ不器用さが学習に

影響するの?

たとえば「文字を書く」という

動作を見てみましょう。

書くためには次のような要素が

同時に働いています。

  • 手の力の加減

  • 姿勢を支える体幹の力

  • 目と手の連動(視覚と運動の協調)

  • 書きながら読む注意力の分配

体をうまくコントロールできないと、

「すぐ疲れてしまう」

「字が乱れる」

「読むことに集中できない」など、

学習の前にエネルギーを消耗してしまいます。

4. 支援のヒント:

「できる形」に整える工夫

子どもの不器用さや学習の難しさに

気づいたら、次のような工夫が効果的です。

道具を工夫する
グリップ付き鉛筆、すべり止めマット、斜めに傾けられる机 など

体の基礎づくりをサポート
バランスボール、ハイハイ、クマ歩き、トンネル遊びなどで体幹を育てる

感覚運動を取り入れた遊び
お手玉、鏡ダンス(ミラーダンス)、粘土遊びで協調性や感覚統合を促す

認知的な負荷を減らす
板書の量を減らす/見本を近くに置く/指でなぞりながら読む など

「努力で克服させる」のではなく、
“方法を変える”ことで成功体験を

積む ことが大切です。

5. 「不器用さ」はその子の

メッセージ

LDの子どもたちは

「やりたいのに、うまくできない」と

感じていることが多くあります。

その背景には、目に見えない

感覚や体の不器用さ が隠れている

ことも少なくありません。

まずは「できない」ではなく、

「どこでつまずいているのか?」

という視点を持つこと。

ほんの少しの理解と環境の工夫が、

子どもたちの「できた!」という

自信につながります。

川越市で児童発達支援・

放課後等デイサービス

をお探しの方へ

のびのび広場エミタスは、埼玉県川越市

でお子さまの発達をサポートしています。

現在、笠幡教室・野田教室で療育を

行っており、的場教室は2025年11月

にオープンします


遊び・運動・食育を取り入れた療育で、

お子さまが安心して成長できる

環境を整えています。

見学や体験も随時受付中です。

どうぞお気軽にお問い合わせください。

笠幡教室 049-299-7204(池ノ谷)

野田教室 049-256-9743(發知)

的場教室 049-299-7204(川上)

的場教室への問い合わせはこちらから👇👇

公式ライン

関連記事

埼玉県川越市放課後等デイサービスのびのび広場エミタスへスマホでお問合せ
埼玉県川越市の放課後等デイサービス・発達支援事業所のびのび広場エミタスLINE登録バナー